おぉきにおぉきに。

京都盆地の南の端っこでのんびり暮らす主婦のつれづれ。

子供と大人の境界線とは

まずこのタイトルですが、別に法令で20歳が18歳になったとか選挙権がどうとかいう話じゃないです。

 

不思議の国のアリス症候群」

ja.wikipedia.org

 

この病気?というのかなこれも。この症例と、病名を私がひととおり知ったのが結構な大人になってからで。

 

私もありましたこのアリス症候群の症状。小学生の時はほんまに頻繁に。

見えてる物が、脳内で、自分との距離感がおかしくなったりサイズがめちゃくちゃになったり。見えてる世界と、脳内の現実感が乖離してました。はた目には普通に歩いてるけど実は頭の中がぐらぐらしてて危なかった。

 

ただ私は、これは親(特に母親)との葛藤でいろんな精神的ショックからトラウマになったせいで起こる現象だと思ってたんですよ。母との距離感が狂ったりしたのが一番多かったから。(なので「不思議の国のアリス症候群」という言葉を聞いたことがあっても、自分がそれだとは思ってなかったから調べもしなかった)

高校生くらいからは年々薄らいだものの、ふとした拍子に思い出すと連鎖的にまたぐわんと来たし結婚後も時々起こったし、あー最近はアレ起こらなくなったなあ、と自覚したのが実はわりと最近のこと。

で、まさか「症例・症状」とか「幻覚」とか「治療」とかいう言葉が出てくる話なんだとは知らなくて。ググってびっくりしましたわ。これ、「治す」ものやったんですね……。

このウィキ読んで、だいたいが子供の頃特有のもので大人になると収まるけど、大人になっても起こる人は偏頭痛持ちが多い、てところで腹落ちしました。この距離感とかサイズ感がぐわんぐわんに狂うことが少なくなった頃から今度は偏頭痛に悩まされて、昔は市販薬のロキソニンなんて無かったからぜんぜん効かないバファリンでも気休めにのんでひたすら横になって痛みが治まるのを待つしかないの、ほんまにきつかった……今はロキソニンが買えるようになって、服むタイミングを外さなければ比較的早くに収まって、有難いことです。てことで今も片頭痛は時々えげつないのが来ます。加齢とともに頻度が減って、ただし片頭痛キターーー!って時は吐き気もあるしロキソニン一回じゃ効かないので8時間待たずに二回目のんだり。こないだはもう頭痛外来の受診も考えた。

 

そうかー、中枢神経系がどうとかそういう話かー……。

で、大人になったらほとんど起きなくなる現象やったんやー……。

 

三十過ぎてもまだ時々このアリス症候群が起きた私は、精神的にも神経系でも大人になり切ってなかったんやな……。

 

人生折り返し地点を過ぎてだいぶ経った今ようやく大人の階段のぼったのね私……マジか。

 

このアリス症候群が起きること、私は親にも言ったことない。相方さんには言った、かなあ……忘れた。たぶん相方さんも知らないか忘れてるか。

 

母もなかなかの片頭痛持ちだったので私の頭痛はてっきり遺伝やと思ってましたが、これが原因だったかもしれないし、聞いたことないけれどもしかしたら母もアリス症候群だったかもしれない。実は、母の子供の頃や高校生くらいの古い古い写真を数年前に母の実家で見て、まわりからちょっと浮いてそうな、かなり変わった個性の人だったらしいなと想像できるんですよね。

そして私も、物心ついた頃から今に至るまでどこかピントのずれた人間でして(常識が無いとも言えるし、言動があまりに奇矯・奇天烈ともいう)、ああこりゃ母譲りの気質なんやなあと思うので……。

この私の無意識の変人的な言動で友達たくさんなくしてきたし、目上のかたに失礼なこといっぱいしたし、生きづらさは今もあるけど、もしかしたらこれはお医者さんにかかれば軽減できたか治せたものだったかもしれないと思うと、もっと早くにアリス症候群だったことを誰かに話していればよかったのかな。

 

大人になっても続くアリス症候群だったからってクリエイティビティな才能も無いのでルイス・キャロルのように作家にはなれない、ただ周囲とズレてるイタイ人として生きていくだけの私ですが、せめて残りの人生は楽しく生きていきたいと思います。